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クォンタム・ゴルフ

クォンタム・ゴルフという本があります。著者はゴルフで世界的に有名なティーチング・プロのシェール・イエンハーゲルさんです。この本とは劇的な出会いでした。少なくともわたしの中では‥。

あれは、かれこれ10年以上前のことです。当時、熱中していたスポーツ競技の大会へ優勝するつもりで挑んだところ‥‥ボロボロに負けて帰ってきたことがありました。その事をある方にお話しました。


いや~、負けました~。
全力を発揮出来ずに、不完全燃焼です。
また一から出直します!


なんて感じでお話しをしたところ、その方が一冊の本を教えて下さいました。


面白い本があるけど読んでみる?


ハイ‥。


それがクォンタム・ゴルフです。すぐに本を貸して下さり、貪るように読み始めました。水の中に落とされた乾いたスポンジのように‥。


クォンタム‥って何だ?当時は何も知らず、一文字一文字が新鮮に頭の中を駆け抜けて行きました。


少し、本の紹介をします。ゴルフ上達のために、主人公はある先生の所へ訪ねていきます。先生は何故ゴルフが上達しないか、どうすれば上手くなるか、少しずつヒントを出しながら本人に気付かせて行きます。そのやり取りはまるで禅問答のようです。


得意なクラブで打つ時と苦手なクラブで打つ時の自分自身の違いを観察するのが第1ステップ。何が違うのか、はっきり気づくまで何度も観察させられる主人公。得意なクラブでボールを打つ。次に苦手なクラブでボールを打つ。得意なクラブで‥。苦手なクラブで‥。主人公が何度も何度も繰り返していくうちに、ハッと気づく瞬間がやってきます。


問いかけ、気づき、教え、問いかけ、気づき、教え‥。そんな感じでゆっくり話は進んで行き、主人公のゴルフに変化が現れていく様子が描かれています。


その教えの中でクォンタムについて、量子物理学についてやさしく説明されていきます。気づかないレベルで心が身体にどんな影響を与えているか。無意識に生理的に反応してしまうネガティブな習慣。これをポジティブにするにはどうすればいいか。かみ砕いて少しずつ、教えが綴られています。ゴルフを別のものに置き換えても楽しく読める本です。

当時、クォンタム・ゴルフを読み終わった後、しばらくの間は本で学んだ事を次の試合に向けて実践していたような‥そんな記憶があります。


ゴルフの世界ではかなり有名な本だそうです。ただのハウツー本ではなく物語形式なのでサラッと楽しく読めますが、色々なことに共通していて幅広く役立つ本でもあります。興味のある方は是非ご一読を。


クォンタム・ゴルフ
 ―究極のゴルフ上達術
 春秋社 シェール・イエンハーゲル

by growinghearts | 2006-12-16 10:05 |