インプロ
インプロというのは即興演劇のことです。英語ではインプロビゼーションといいます。インプロをやることはとても演技の勉強になると、ハリウッドで活躍する有名な俳優さんがTV番組で話していたのを聞いたことがあります。
インプロについて知っている範囲で少し説明します。今までライブを見たことがあるだけで、演じたことはないので詳しくは知らないのですが。
舞台に2人以上の複数の人が立ち、シナリオなしの即興で交互に会話をしていきます。一人が何か話すと、それを受けて別の人が会話を展開していきます。相手の話をよく聞いて集中していないと会話はなかなか続きません。
先日観たインプロでは、舞台で演じる人とは別に進行役が一人いました。テーマや場面設定は進行役がお客さんにその場で聞きます。
例えば、
二人が舞台に上がります。進行役の人がお客さんに訪ねます。
「家の中のもので、何か一つ言ってください」
と、その場で進行役に選ばれたお客さんが答えます。
「冷蔵庫」
これがその二人がやるお題になって即興演劇が始まります。
どちらかが話につまるとアウトです。つまってしまった人は舞台を降りて、舞台の袖で控えていた人が引き継ぎます。そうやって数分の間、永遠に即興演劇を続けていきます。
他にもいろいろなやり方があって、お客さんも参加したり、事前にお客さんにアンケートに答えてもらった言葉を使って会話を進めていくなどいろいろです。
何度観てもいつも面白いなあと思います。それは、お客さんと演じる側の視点が合わさって奇想天外な展開をしていくからかもしれません。
突然、わたしにも質問が来ました。
「疑問に思うことを言ってください」
突然の質問に驚いてしまい、疑問がとっさに思い浮かばず、
「今、考えられません」
と答えました。すると進行役の人はこう言いました。
「なぜ今彼女は考えられないのか」
これがお題になりました♪
すべてが生かされる世界。
相手の話からその思いを受け取り、自分の考えをプラスして言葉を返す。
インプロってコミュニケーションの基本に繋がるなあと、つくづく感じるこの頃です。
by growinghearts | 2008-04-17 16:10 | 体 験