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学芸会で出会った歌

先日、小6の姪の学芸会を観に行った。
タイトルは悪魔同盟。脚本は宮脇健次さん。
人の心に宿る天使と悪魔の話だった。

優等生の女子中学生が主人公。
彼女に宿り始めた悪魔。天使が彼女を守ろうと懸命に働きかける。
やがて周りのクラスメイト達の天使と悪魔も攻防に加わり...。

とても素晴らしい演劇だった。
最後に6年生全員で合唱した歌にも感動し、涙が流れてきた。

 ..........

  自分らしく


誰もが夢を追いかけてる自分らしさを求めて
新しい出会いの中に
素晴らしい未来が見える

同じような毎日が
ただくり返すだけの
味もそっけもない暮しに
終止符を打つために

迷い道をすり抜けて
ここまでたどり着いた
自分らしく生きることの
難しさを感じながら

誰かに助けを求め
弱気になった時もあったが
今はもう心配いらない

誰もが夢を追いかけてる
自分らしさを求めて
新しい出会いの中に
素晴らしい未来が見える


喜びも悲しみも
本気で生きていれば
どれもこれも自分だけの
記念日になるから

回り道をくり返し
いつに日にか気づいた
自分らしく生きることを
本当の素晴らしさを

明日に不安を抱き
内気になって悩んでいたが
今はもう輝いてる

誰もが夢を追いかけてる
自分らしさを求めて
新しい出会いの中に
素晴らしい未来が見える

..........


ここに集った子ども達、日本の子ども達、世界中の子ども達。
みんなの幸せへ願いと祈りを込めて。

ありがとう。

# by growinghearts | 2006-11-20 17:27 | 体 験

座 禅

座禅をしてきた。場所は小田原近くにある大雄山最乗寺

お寺は違うが座禅はこれで4回目だ。
1回目は15の時。
2回目と3回目は20代後半。
そして今回。

こうして振り返ってみると、何かご縁があるのかもしれない。

親戚にお寺さんが2軒。
生まれはお寺の母屋!

...でも実家はお寺さんではありません...。

う~ん...やっぱり何かありそうだ。

何だろう...。

座禅の最中にこんなお話が聞こえてきた。

お坊様の声 : 悟りとは何か...。

わたし    : 悟りかー。 わからないなあ...。

お坊様の声 : 悟りとは、悟ったとか悟りを開いたとか考えるものではない。

わたし    : じゃ、何だろう..。

お坊様の声 : 悟りとはすでにここにあるものである。

わたし    : あー哲学的だなー...と考えること自体、悟りには程遠いなあ。 

お坊様の声 : 悟りとは、こういうことである。



......パーン......お坊様が突然手を叩いた。



わたし    : ドキッ!

お坊様の声 : 今、大きな音がしましたね。 
          この音が聞こえた...というのは悟りではなく思考です。

わたし    : 音が聞こえたんじゃないなら、何なんだろう...。


お坊様の声 : パーンという音、これが耳に聞こえたのではなく...、
          音が届く...それが悟りです。

わたし    : 音が届く? 
          パーンという音がお坊様の手より発せられて、こちらへ届く...?

お坊様の声 : 音が耳元へ届いたと感じること。
          森羅万象ありとあらゆるものをそのまま感じる。それが悟りです。
          


             ..................... 
  




12月1から8日は臘八攝心
お釈迦様が悟りを開かれた12月8日にむけて朝から晩までひたすら座禅をするそうです。

なんとなく心引かれる今日この頃です。

# by growinghearts | 2006-11-19 21:44 | 体 験

国語の授業 続編

国語の授業の目的は漢字を読める様になる事だけではなかった。先生は生徒達の心に希望の光をともしたかった。できない…経験から潜在意識に根付いてしまった劣等感を払拭する様な前向きに力強く生きていく力を身に着けて欲しかった。


その為に先生は魯迅や宮沢賢治などの名作を教材として使った。細かい表現も言葉も別の言葉に置き換えて、かみ砕いて読んで行く。生徒達はやがて文全体、物語全体からのメッセージを自分なりの言葉で理解して行く。

ある日、宮沢賢治の稲作挿話を授業で取り上げた。宮沢賢治は日本各地の農村を回り、農作業を手伝い農民達に読み書きを無報酬で教えて回ったエピソード集らしい。宮沢賢治は無報酬でやっていたが、その体験から得たものは計り知れなくその後の彼の作品に深く影響を与えた…という話だ。無報酬の報酬。それがメッセージとして生徒達に伝えられた。


その頃はちょうど運動会の前。生徒のHさんが運動会の800メートル競争に向けて毎日走り出した。それまでは仕事現場まで自転車通勤だったのをランニング通勤に変えた。仕事の後、疲れたきった身体で夜間中学学に通う時もランニング。勝っても何も賞品は出ないのに…。そんな毎日を過ごし、やがて運動会の日がやって来る。


今までコツコツ走り続けてきたHさんの出番、800メートルが始まった。


「位置について…」

「ヨーイ…、ドーン!」


走った。走った。Hさんは懸命に走った…。歓声が上がる。ランナー達はゴールにグングン近づいて行く。Hさんも必死に走り続けた。ゴール目指してただひたすらに。


パンパンパーン


終わった。すべてのランナーがゴールした。


結果は…、Hさんは見事優勝。ヤッター!興奮さめやらぬまま、担任の先生の元へ走って行きこう言った。


「先生、宮沢賢治の
無報酬の報酬ってこういう事だったんですね。」


Hさんの目はキラキラ輝いてたんでしょうね。


毎日コツコツとただ走り続ける事を通して無報酬の尊さを学び、800メートル走優勝の喜びを噛み締めながら大きな報酬を授かったHさん。


自らの体験を通して授業を理解したHさんについて、当時を振り返りながら先生は胸がいっぱいになって話ができなくなった。

そして最後に先生が番組で言った言葉は…

「…生徒に教えられる事もたくさんあるんですよね。」


先生が本当に教えたかったのは、魂の輝きだったのかもしれない。この番組が終わった後もしばらくの間、胸がジーンと熱かったです。

# by growinghearts | 2006-11-17 22:23 | ひとり言