たからもの
小学校を卒業した春休みのことです。
「もう中学生になるんだから、このメンコやカードを全部処分しなさい。」
メンコは1000枚くらいはあったと思います。カードは仮面ライダーとプロ野球選手のカードでした。
当時のわたしにとってはとても大切な宝ものでした。
なかなか手放す気になれず、母にそう言われてからそのまま数日過ごしました。
「早く処分しなさい」
再度母から言われ、渋々近所の年下の友達に全部引き取ってもらいました。
あの時、ポッカリと胸に穴が空いたのを覚えてます。
不思議なのは、全部手放してしまったことです。お気に入りのものを数枚くらい、手元に残すこともできたでしょう。
本当に不思議です。
宝物を失った経験。
夢と希望を見失った経験。
時間とともに大切な想いや大事なものを表に出すことがいつの間にか恐くなっていました。
大切な想いは胸の奥にそっとしまっておきたい。
独り占めしたいのではなく、ただ大切にしていたい。
そんな想いです。
大切なものを否定されるかもしれないことへの恐れがある様です。
でも・・・
これでいいのだ~♪
と肯定しながら、この感情を味わっていこうと思います。
by growinghearts | 2008-08-07 13:33